私に大きな影響を与えてくれたCDたち。
今でも思い出して時々聴くと、どれも全く飽きておらず、感動します。
YMO 「BGM」
これは、もともとLPやCDで持っていたわけではないのです。小学校3年の時、兄と友人がFMエアチェックしたものを聴いていて、そのカセットテープを借りて何度も聴いたのです。
中でも、「千のナイフ」は、すごい迫力の「だだだだだだっだだだだだ……」 に圧倒され、それでいて音楽的ですごい曲だなあと思い、現在に至っています。
「カムフラージュ」も大変音楽的で大好きな一曲です。YMOでシンセサイザー音楽の魅力に誘われました。「テクノポリス」のメロディ&コード進行には当時驚かされました。
Constance Demby 「Novus Magnificat」
中学3年の頃、「新日鉄アワー音楽の森」(FM東京:当時) で聴いて、「女性シンセサイザー奏者!」ということに惹かれて、秋葉原の石丸電気にて両親にCDを買ってもらいました。将来への夢などワクワク語りつつ…。
その後、拙い英語でファンレターを送ったりしましたが、せっかくお返事やプレゼントをいただいたにも拘わらず現存しないこと orz.... この曲の本当の凄さをまだほとんど理解していなかったことが残念。
なにか宇宙瞑想でもするような、敬虔な気持ちにさせられます。
芸能山城組 「輪廻交響楽」
生と死とあの世と再生の輪廻。
声とマントラとガムランとジェゴグとシンセサイザーで表現します。
なんでこの曲と出会ったのだか、覚えていません。
なんというか、幻想世界にトリップしてしまうような、スゴイ曲です。
作曲者は民族音楽の研究を窮めておられるようですね。
「UNETSU 卵を立てることから」
山海塾の同名舞踏作品の音楽。吉川洋一郎&YAS-KAZ
初めて聴いたのは、あの「地球大紀行」前宣伝番組の約1週間前、NHK教育での「卵熱 (うねつ)」公演の OnAirを、たまたまテレビを点けて偶然に出会いました。
音楽もスゴイし、舞踏もスゴイ、初めて聴いた&観た世界。DVDも持ってます♪。
19歳の春、銀座のセゾン劇場へ公演を観に行きました。作品内の音楽はもとより、前後にも決まった音楽があって、開演前にホールに入ると既に緞帳が開いていて、チェロのゆったりとしたBGMが流れていて、不思議な水とそこに静止した数個の卵の空間へと来場者が誘われます。終演後もラストの音楽は延々と流れ続け、余韻にひたりながら劇場を後にしました。
ヴァンゲリス 「大地の祭礼」 「マスク」
それぞれ「Movement1, -2…」 というふうに、楽章付けされているが、ヴァンゲリス本人の詳しい解説などはほとんどないみたいです。
中学3年でNHK-FMのOn Air で聴いて、その深淵な世界にあっという間にとりこになりました。
それら深淵な音楽世界…… 楽譜を読めない (読める必要がない) ので、ダイレクトに弾いて音を重ねて作曲されるようです。天才です。
ヴァンゲリス 「THEMES」
ベストものCDなのですが、20歳頃、市川の駅ビルのCDショップで再生していたのを聴いてひと聴き惚れ、すぐに購入しました。'Tao Of Love' は、既にFMラジオでAirCheckしていて何度も聴いていたので、高校2年の学校の卒業式 (の始まる前の入場時BGMの演奏) で HS-8 (エレクトーン) で弾いて、大好評 (!?) でした。特に東洋的ピッチペンドの箇所…♪。
姫神 with YAS-KAZ 「海道」「まほろば」
実は初代姫神関係でいちばん好きなのがこの with YAS-KAZ もの。美しいです。
「海道」は、NHK「ぐるっと海道3万キロ」のテーマ曲とサントラです。番組は当時、ちょっと見てみたのですが、なにか海をめぐる社会問題がテーマでしたが、音楽はそんな重さは全然なくて、本当に美しい。(余談ですが、番組のラスト、次回の予告みたいな箇所で、姫神せんせーしょんの「うたげ」が流れていたのを聴きました。)
特に「まほろば」の「まほろば」は10分ちょっとの聴きごたえある曲です。神秘的なクラシカルシンセサイザー。内的世界。今でも聴くと、いろいろなことを思います。
姫神 「北天幻想」
初代姫神の、初ソロアルバム。中学3年の冬に初めて聴きました。
組曲「北天幻想」は4楽章のシンセサイザー交響曲!? (これを是非オーケストラ編曲・リミックスしよう、と密かに考えています。) 但しトラック分けがされていません (index 分けという形です)。
実際に岩手に行ってみたことがあります。平泉に行ってCDウォークマンで聴いたのですが、ああ、まさにここで作曲した (インスピレーションを受けた) のだな、と観じました。
以上がシンセサイザーニューエイジものでした。長編ものがお気に入りですが、CDの一枚が一つの組曲みたいな感じで聴いてきました。
以下はアコースティック&クラシックものです。
パウル・ヒンデミット 四気質/組曲「気高い幻想」 (ロイヤル・フィル/デプリースト)
1994年、JR船橋駅のコンコース内広告が気になって、書いてあったまま裏通りへ進むと…… そこに中古CD店があり、このCDが気になって (聴いたことのなかった曲にも拘わらず)、購入。当時ピアノ曲ばっかり聴いていたにも拘わらず、すぐに好きになってしまいました。その後、私がパウル・ヒンデミットを「魂の師」と確信する、最初のきっかけでした。
CENTURY XXI UK N-Z
インディーズ輸入CD。1996年に、東京都現代美術館のミュージアムショップで再生していたのが、なんだか聖歌みたいで素晴らしく、即刻購入。
その曲は Jeremy Peyton Jones 作曲 'Deadwood' といいます。
不思議な雰囲気の曲です。18分ちょっと掛かる大曲ですが長さを感じさせません。
YouTube を探しましたが残念ながらそのものはないようです。
雰囲気は、これなんかととても似ています。
あとこれなんかも。
ウォンウィンツァン「ブリスフルシティ」
60分のインプロヴィゼーションにはトラック分けがありません。厳密にはいくつかの「曲」に分かれているのですが。
1998年の初め頃、ジャケットの足立幸子氏 (「波動の法則」の足立育朗氏の妹) の絵に惹かれて購入して聴いたら素晴らしく、その後、盤面が傷んで音飛びするまで持ち歩いていつもいつも聴きました。あまり音飛びがひどいから買い直したり、人にもプレゼントしてあげたりして、何枚も買いました。
ウォン氏のピアノはインプロヴィゼーションものCDを5枚くらい持っています。10年程前、コンサートへ3回行きましたが、ピアノの上に腕時計を置いておいて、まずは瞑想を始めて、それからその状態でピアノを弾き出しました。スゴイです。そうでなければ出ない、内的世界の音がまた素晴らしいんです。
スピリチュアリストではあるのですが、ちゃんと音大作曲科で学ばれているところがいいですね。私個人的には、最近はあまりスピリチュアルには走りたくないので、実はここ数年はあまり聴いていない……数年前に出たドビュッシーのCDというのを持っていて、これがなかなかいい、ちょっぴり即興的な箇所があるのがウォン氏らしいのです。(もともと私などが氏の公式サイトの掲示板で 「是非ドビュッシーとか弾いて下さい!!」 とリクエストしたのを聞いて下さったのでした。余談。) こういったスピリチュアルではない方面での氏の演奏というのもまた素晴らしいです。
むしろウォン氏のクラシック演奏がもっと聴きたいです。
ウォンさん、是非とも 吉松隆作曲「メモ・フローラ」弾いて下さい!!。 ぴったしだとは思いませんか!??。
その他、グレン・グールドのバッハ・クラヴィーア曲やベートーヴェン・リスト「田園」交響曲、ヒンデミットの3つのソナタ、バード&ギボンズ曲集etc... これらは実は売ってしまいました。後ほどCDではなくてLPで揃えたいのです。
特にバッハクラヴィーア作品は、ピアノ演奏に限って言えば、他のピアニストの演奏は正直好きになれません。大袈裟かもしれないけど本当にそうなんです。バッハの対位法音楽の奥義と魅力をグレンこそがいちばん引き出していると思うし、J.S.バッハ本人が彼の演奏を心から寵愛しているにちがいありません。
~~~全国のピアノの先生たちへ。何が「作曲者の意図を楽譜から読み取る」ですか!? 作曲家は自分の作品をどんなふうに演奏されるのか楽しみにしていることが多いのですよ!!。~~~
グレンのバッハをいっぱい聴いた私は、下手ながらも自分でもいろいろ弾いてきたし、未熟ながらもフーガや対位法音楽を作曲するようになったのも、グレンの演奏するバッハなしではありえませんでした。
追記。バッハを前座扱いするってキライです。
あと聴き惚れたものに、冨田勲のシンセサイザーものだとか、いろいろあるのですが、レンタル店や図書館で借りてカセットテープにダビングしたものをよく聴いていました。スミマセン高校生の頃とかお金がなかった時は、です。
中学3年の頃からずっと、シンセサイザー奏者なるものに憧れていたのですが、残念ながらそれは、姿に憧れていたに過ぎませんでした。肝心の音楽がまるで浮かばなかったのです。
シンセサイザー音楽に酔いしれ続けた結果、なんだか生楽器でのクラシック音楽の作曲がしたくなりました。もっともそれは最近初めて目覚めたことでもなく、既に12, 3年前にも「結果的にクラシックの」作曲を試みていたのですが全て未完…… (当時の手書き譜ちゃんと残ってますよ♪ ^ _ ^ ;)。更には高校3年の頃、校内合唱コンクールでのクラスで歌う自由曲の作曲を試みた事実がありますがこれも叶わず~~地元・千葉県市川市の「手児奈 (てこな)」という万葉集に詠われた女性の悲しい物語を合唱曲にしようと思いついたのですが…… いづれか本当に書いてみようかな、という気持ちはありますよ♪。但し詞はどなたかにお願いしないと……
今後、本物の作曲家になるには、勉強しないといけないことが山ほどあることを痛感します。
なんだか自分の身体を壊してしまった、どうでもいいことは本当にどうでもよく感じられます。
そして、これからもフーガや対位法の作品を中心に沢山書いていこうと思います。
最近のコメント