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2014年4月19日 (土)

ブラオケセレクション (4) ♪ 交響組曲“シェエラザード”

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過去の「ブラオケ東京発」(NHK-FM 「ブラボー! オーケストラ」もしくは「FMシンフォニーコンサート」の、東京からの放送) で、今までレポートを書いていない曲の中から、わたしが感動した曲、衝撃を受けた曲、初めて知った曲などのレポートを、セレクションとして時々書いてみようと思います。

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明日 (4/20 '14) ブラオケ東京発の予習として。
「シェエラザード」は、この番組では、もう何度も聴かせてくださっているはずにもかかわらず、My 「ブラオケアーカイブズ」 内で見つかった音源は、この「FMシンフォニーコンサート」時代の1音源のみでした。どこ行っちゃったんだろう…。

Wikipedia

IMSLPの楽譜ページ



番組information

NHK-FM 「FMシンフォニーコンサート」 (「ブラボー! オーケストラ」 の前身番組)
飯能市公開録音
放送日:2012年2月26日 午後7:20〜午後9:00(100分)
解説: 吉松隆

「交響組曲“シェエラザード”作品35」リムスキー・コルサコフ作曲
(47分37秒)
(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団(指揮)小松長生
(バイオリン)青木高志
〜2012年1月15日  埼玉県・飯能市民会館で収録〜

NHKのサイトを参照しました。


以下、吉松先生の解説を編集したものです。

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リムスキー・コルサコフの交響組曲「シェエラザード」。
これは日本のオーケストラの歴史にとって、ちょっと面白い作品。N響の前身である日本交響楽団が、未だ新交響楽団と言っていた頃〜これは山田耕筰がヨーロッパから帰って来て、日本交響楽協会というのを創って、本格的にオーケストラの活動を日本で始めたばかりだった。
その第一回目のコンサートが大正14年、1925年に開かれているが、その時の、日本で最初に本格的にプロ仕立てのオーケストラがオーケストラ曲を鳴らした、記念すべき時。
その時に演奏されたのが、ベートーヴェンの交響曲第5番、これは定番と言えるかもしれないが、そのプログラムのトリがこの交響組曲シェエラザードだった。
当時は日本とロシアは多少交流があったので、ヨーロッパ、ドイツの作品と共に、ロシアの作品も山田耕筰が… 日本のオーケストラにとっては重要なレパートリーになっていた、ということもあるのかもしれない。
45分、50分くらい掛かるかなりの大作。オーケストラの色彩を活かしたという点でも、その時の日本の人、初めてこういう近代オーケストラを耳にした大正の人たちが、どんな風に思ったんだろう、というのは、前からこの曲を聴く度に不思議な感慨に襲われる。

この作品は、アラビアンナイトの千夜一夜物語を元にした、残忍な王様に千一夜、いろいろな楽しい話、面白いおとぎ話を聞かせる、そういう物語なので、この作品自体も、ヴァイオリンがシェエラザードを描いて、王様にいろいろな物語を聞かせる、という形で出来ている、なかなか素敵な曲。
全体は4曲からなっていて、海とシンドバッドの船、カレンダー王子の物語、若い王子と王女、バグダッドの祭り〜海〜船は青銅の騎士のある岩で難破〜終局。

「極彩色の美しいオーケストラの響きで描かれた、アラビアンナイトの世界。いろいろなシーンが目の前に広がったことと思います。演奏もなかなか素敵でした。」


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♪ オーケストラだってシンセサイザー ♪

2年前、放送された当時は、(既に2冊の管弦楽法の本を入手しておきながら、) まだ迷いがあったのです。
オーケストレーションを勉強しよう、とハッキリと思いながらも、それほど深い思い入れはなかったのが正直なところでした。
というか、なんでしょう、これはつい最近 (2014年始め) まで、悶々とわたしの脳内で繰り広げられた、「シンセサイザーか、オーケストラか…」 の自己葛藤と全く関係ないとはいえないような気がします。
「シンセサイザー奏者になりたい」 という、こどもの頃からの夢が、あまりにも強烈だったが故に、それら過去の自分を裏切るようなことを、果たしてしてよいのだろうか、という思いがずっとあったのです。
しかし、そう思いながらも、電子シンセサイザーの機材を揃えて、積極的に作曲等することもせずにいたことも事実でした。
そしてオーケストラとの出会い。これが求婚者だとしたら、迷いを終結させてくれる、決めの一言を言ってもらえるのを、自ら待っていたような気がします。私はとうとう、過去の夢を卒業し、オーケストラ音楽の道へ進むことを選び取りました。
決定打となった一語、というのがあるのだとしたら、「オーケストラだってシンセサイザーではないか!?」ということかもしれません。
それも、フィジカル・シンセサイザー。
フィジカルシンセサイザー故に、様々な問題や制約や、それ故の音楽表現が発生する、奥深さと面白さ。
特にヒューマン・ファクター。実は私は、21世紀に入ったばかりの頃、鉄道趣味をやっていたのですが、一般的なそれとはちょっと関心ごとが違っていました。鉄道における人間工学、産業心理学、労働科学、ヒューマンエラーの防止、そして鉄道事故に関しては、深く学びました。(Mikawashima op.2 は、それがきっかけで作曲しました。)
やがて健康を害したのがきっかけで、鉄道の世界から遠ざかざるをえませんでした。そして音楽へと舞い戻ってきた私は、まさか、音楽の世界で、それらヒューマンファクターの勉強経験が役に立つ時が来るなんて、夢にも思っておりませんでした。


♪ 曲そのものが、オーケストレーションの教科書 ♪

今回、改めて「シェエラザード」を、何度も聴いてみました。

今、私が知りたいのは、「色彩豊かなオーケストレーション」というのが、具体的に、どういうものなのか。

この「シェエラザード」は、近代オーケストレーションの創始者である、リムスキー・コルサコフによって書かれた、オーケストレーションの教科書です。…… まるでこの曲自体が、オーケストレーションの教科書であるかのような、数多くの示唆に満ちていることを、改めて感じました。
そのことを深く感じながら、いくつかの演奏を聴いてみました。


♪ エレクトーンで学んだこと ♪

私は、1年程前に、エレクトーン・電子オルガンを卒業しました。


ふと、私が、「エレクトーン」という楽器でやってきたことが、オーケストレーションの基礎体験に他ならなかったことを、改めて思いました。
これはもう何度も書いているのですが、6歳で始めたのが、不本意にもピアノではなくて電子オルガン (ビクトロン) だったこと。
やがて大人になってから、クラシックピアノも弾くようになり、そのことで初めて知り得たこと (バッハのフーガ、複音楽etc.. ) もありましたが、
残念ながら、ピアノではほとんど触れる機会がなく、しかし電子オルガンではそれこそ6歳の頃から当たり前にやってきたことが、「自分で音を決める、組み合わせる」ことでした。
高校1年の夏、ヤマハ音楽教室の扉を叩き、ここで、電子疑似楽器を自分で考えて組み合わせることを、本格的にやりだしました。
その時私は、ひそかに「プレイヤーになりたい」と思っていたのですが、結局、音楽の神さまは私がエレクトーンを究めることを許してはくださいませんでした。
関心ごとは、シンセサイザーを始め、哲学宗教スピリチュアル的なものや、鉄道もそうですし、それこそ多岐に渡り、支離滅裂な自分探しの旅を四半世紀もの間、続けることとなってしまいました。
(まるで出エジプト後に数十年間に渡って荒野をさまよったイスラエルの民の如くです。)

今になって、本当に遅くなってしまったのですが、ようやっと私は、オーケストラと生楽器中心に、クラシック音楽、商業音楽、映像音楽等を作曲する作曲家として生き、そして死のう、と決心がついたのでした。
そんな私の、今までの経験は、何一つとして無駄なものはない、と確信しています。


エレクトーンという楽器は、実に不可思議な楽器です。
この楽器でどんなに世界の頂点を究めようと、否究めたからこそ、次の世界へとシフトするべく、この楽器を卒業していくのです。
次の世界。それは、私の場合、作曲でしたが、音楽とは限らないのかも、しれません。
しかし、その、各自にとっての、次の進むべき世界への、橋渡しとなってくれている楽器であることは、間違いありません。
今、エレクトーンという楽器に感謝しているし、この楽器を通して出会った全ての人たちや、6歳で電子オルガンを習わせてくれた両親に感謝しています。
近い将来、オーケストラの音楽で本格的に食べていく人になって、皆さんに恩返しします。


(*゚▽゚)ノ


明日のブラオケ東京発でのシェエラザードも、今から楽しみです。 指揮はダン・エッティンガー氏。
吉松先生の解説時間は、約10分。楽しみです。

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