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2014年4月12日 (土)

ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調@ブラオケ妄想原稿 (2)

「妄想原稿」とは、読んで字の如くです。
明日 (4/13 ’14) の夜のブラオケ (NHK-FM 「ブラボー! オーケストラ」) の予習として、書いてみました。
取り上げたのは、ラヴェル作曲  ピアノ協奏曲ト長調です。


IMSLP楽譜ページ


ラヴェルは、ピアノ協奏曲を2曲書いています。
左手のためのピアノ協奏曲と、このト長調のピアノ協奏曲です。
この2曲は同時期に書かれ、1929年、54歳の年に着手され、
翌年、先に「左手」の協奏曲が完成して、
それから1年後の1931年に、ト長調の協奏曲が完成しました。
2曲とも、アメリカのジャズの影響を感じます。
ジャズだけではなく、ラヴェルの他の多くの作品同様、
生まれ故郷であるバスク地方や、母方のスペインの音楽の影響も感じられます。

ただ、ラヴェルの音楽で、ジャズの影響を感じる作品というのは、この2曲のピアノ協奏曲とヴァイオリンソナタくらいで、残念ながらそんなにたくさんないように思えます。

ラヴェルがどこで、ジャズを知ったかといいますと、1928年の渡米でした。
ラヴェルが53歳の年、アメリカに渡り、自作の指揮の演奏旅行を4か月かけて行って、大成功を収めます。
その頃のフランス音楽界では既に、アメリカのジャズは新しい音楽のイディオムの一つとして、取り入れられていたのですが、ラヴェルは本場のジャズや、黒人霊歌に触れて、大きな感銘を受けたのです。

アメリカ演奏旅行の成功で、ラヴェルは2度目の演奏旅行を計画します。
それは、北アメリカだけではなく、南アメリカ、更にはヨーロッパ、アジアを回る大規模なものとして計画され、
そこでラヴェル自身がソリストとして演奏することを前提に、このト長調のピアノ協奏曲が作曲され、
1931年に完成されました。
しかしその頃、ラヴェルの健康状態が思わしくなく、演奏旅行はヨーロッパの20都市を回るものにとどまりましたが、それでも各地で成功を収めることができました。

ラヴェルは以前から、脳の記憶や言語の障害が見られたのですが、それは徐々に悪化して作曲ができなくなり、
ト長調のピアノ協奏曲が完成した、わずか6年後の1937年に、62歳で亡くなってしまうのです。
結果、2つのピアノ協奏曲は、晩年の作品となってしまったのです。

これは、私が思うにラヴェルは、ジャズのイディオムを取り入れた音楽を、もっともっと書きたかったに違いありません。
それに、アメリカにも、もう一度渡って、そんな自分の音楽がジャズの本場で受け入れられるか、確かめてみたかったに違いありません。
頭の中では沢山の音楽が流れていたにも拘らず、脳の障害でそれらを音符に書くことのできない辛さは、どれほどのものだったのでしょうか。
その、頭の中に流れていた、しかし音符にならない音楽の中に、きっとジャズっぽいリズムやメロディやハーモニーがあったに違いないと私は思うのです。


さて、ト長調のピアノ協奏曲の、オーケストラの楽器編成ですが、
フルート、オーボエ、トランペット、トロンボーンが各1本ずつだったり、
ヴァイオリンが第1、第2、各8人ずつだったりと、
大規模な3管編成で書かれた「左手のためのピアノ協奏曲」とは対照的に、小ぢんまりとしたものになっています。

それではお聴きいただきましょう……

うーーーん…… 繰り返しになりますが、放送で不特定多数のリスナーに情報を与えるのですから、実際にこういったクラシック音楽番組の解説を仕事とするのなら、多くの情報ソースを参照して、間違えのないように、しっかりと確認、チェックの末、話さないといけませんね…。

基本は5W1H。
特にwhen (いつ) を、正確に確認することが重要かと思いました。

それ以前に、基本的な知識が不可欠で、それらは、一朝一夕では身に付きませんね…。

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